英検1級で行うべき対策!勉強法や過去問・参考書・アプリを紹介

英検1級で行うべき対策!勉強法や過去問・参考書・アプリを紹介

英検1級は日本で最も難易度が高いとされる英語の資格試験の一つです。

英検1級の英語レベルは大学上級レベルに相当し、英語の高度な理解が求められます。

ここでは、英検1級合格に向けて必要な情報を網羅的に解説します。

試験の概要から始め、合格点・メリット・試験日程などの基本情報、試験の出題傾向・特徴・効果的な勉強法、特に苦手とされるリスニングセクションの対策方法も深掘りします。

さらに、試験当日の流れ・具体的な問題・解答のコツ・面接試験のポイントなど、受験者が知っておくべき重要な情報もまとめています。

英検1級の対策に役立つおすすめの参考書やアプリも紹介し、受験予定の高校生・大学生・社会人が効率的に準備できるようサポートします。

ほかにも英検1級と準1級の違いや、面接の形式の変化にも触れています。

英検1級にチャレンジする方は、ぜひ参考にしてください。

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英検1級の試験内容

英検1級ってどんな試験なの?

英検1級の試験内容について、以下の項目に分けて説明します。

  • レベル・難易度
  • 一次試験と二次試験の試験内容
  • 実施時期・頻度

レベル・難易度は大学上級程度

英検1級のレベルの難易度は大学上級程度と言われています。

英検の最難関の級で、高い評価を得られる級。

英語を職業とする試験でも筆記試験が免除されるほどです。

受験者層は、大学生と社会人がメインです。

英語資格の中でも難関の資格となります。

一次試験と二次試験がある

1級は一次試験と二次試験があります。

各試験の概要は、以下の表をご覧ください。

試験内容
一次試験 筆記(100分)/リスニング(約35分)
二次試験 英語での面接(約10分)

一次試験は筆記とリスニングのテスト

一次試験の時間は135分。

筆記テスト100分、リスニングテスト約35分で構成されています。

準1級の試験よりも、15分長いです。

2時間以上休憩を挟まず受けるので、集中力を必要とします。

詳細は、以下の表をご覧ください。

テスト内容 測定技能 形式・課題 解答形式
筆記(100分) リーディング 短文の語句

空所補充

4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句

空所補充

長文の内容

一致選択

ライティング 英作文 記述式
リスニング(約35分) リスニング 会話の内容

一致選択

4肢選択
(選択肢印刷)
文の内容

一致選択

Real-Life形式

の内容

一致選択

インタビュー

の内容

一致選択

二次試験は英語での面接

二次試験では、英語での面接を行います。

面接時間は約10分。

準1級と形式や面接委員の人数が異なるのがポイント。

人数は英検1級の場合、面接委員2名が評価します。

形式についても「スピーチ」や「Q&A」といった準1級以下の試験にはなかったものが加わります。

詳細は、以下の表の通りです。

形式・課題 形式・課題詳細 問題数
自由会話 簡単な日常会話を行う
スピーチ 4コマイラストの内容・展開について説明する 1
Q&A ・イラストに関連した質問に答える。

・カードのトピックに関連した内容・社会性のある内容についての質問に答える。

年に3回試験が実施される

英検3級の試験は、年3回に分け実施されています。

2022年度の試験日程は、以下の通りです。

試験段階 一次試験 二次試験
第1回検定 ?5月27日?6月18日 7月3日?7月17日
第2回検定 ?9月30日?10月22日 11月6日?11月23日
第3回検定 1月13日?2月4日 2月19日?3月5日

会場により、試験日程が異なるため、試験期間が20日程度あります。

英検1級の面接とは

1級の面接ってどんなこと聞かれるの?

英検1級の面接について、以下の項目に分けて説明します。

  • 面接の流れ
  • 面接で聞かれる質問

面接の流れ

面接の流れは、簡単に言うと「入室→着席→面接開始→カード受取→スピーチ→質疑応答→面接終了→カード返却→退室」の順。

より詳しい流れは、以下の通りです。

面接の流れ
  1. 入室
  2. 「面接カード」を渡す
  3. 着席
  4. 挨拶・名前の確認
  5. トピックカードを受け取る
  6. スピーチの考慮時間(1分間)
  7. スピーチ(2分間)
  8. Q&A(4問)
  9. トピックカードを返却する
  10. 退室

面接で聞かれる質問

問題カードに書かれているテーマに関して、質問されます。

テーマは、社会性の高い幅広い分野の話題が多いです。

準1級よりも高度なテーマなので、レベルの高い単語も使えなければなりません。

過去の出題例には、以下のものがあります。

面接での過去の出題例
  • 科学の発展は常に有益か
  • 芸術への財政的支援増加の是非
  • 世界経済における日本の役割
  • 選挙権の行使を義務化するべきか
  • 遺伝子組み換え食品の安全性
  • 公共の場における治安改善の必要性

英検1級対策で行うべき勉強法

どうやって対策すればいいの?参考書や過去問は?

英検1級対策で行うべき勉強法を解説します。

以下の項目に分けて説明しますね。

  • 単語・熟語対策
  • 過去問対策
  • 筆記試験対策(リーディング・ライティング・リスニング)
  • 面接対策(スピーキング)

単語・熟語対策におすすめの単語帳

『英検1級 でる順パス単』は出る順に単語・熟語2400語が掲載されています。

優先度でも、「よく出る・覚えておきたい・力を伸ばす」のように3段階に分けられています。

出る順に掲載されているので、初めのページから取り組めばOK。

深く考えずにはじめのページから行ってOKです。

繰り返し反復して覚えましょう。

音声(発音)は無料でスマホ・ダウンロードできます。

過去問対策は過去6回分を繰り返そう

『2022年度版 英検1級 過去6回全問題集』は、直近の過去6回分の試験の過去問がまとまった問題集。

収録されている試験は、以下の通りです。

  • 2021年度第2回検定、2021年度第1回検定
  • 2020年度第3回検定、2020年度第2回検定、2020年度第1回検定
  • 2019年度第3回検定

無料のリスニングアプリ「英語の友」をダウンロードすれば、全回の音声を聞けます。

過去問を6回分解けば、得意・不得意の分野も分かってくるでしょう。

苦手な分野を集中的に対策して、全体的な得点アップを目指しましょう。

時間を測りながら、本番と近い形で解いてください。

解く順番などもおおよそ決めておくことで、当日も落ちついて解きやすいですよ。

ライティング・リーディング・リスニング対策におすすめの参考書

「英検1級総合対策教本 改訂版 」は、一次試験と二次試験対策ができる対策書。

  • 語彙問題
  • 読解問題
  • 英作文問題
  • リスニング問題
  • 二次試験

などの英検1級すべてのカテゴリの問題が収録されています。

一次試験のリーディング・ライティング・リスニング対策ができます。

先述で紹介した過去問と合わせて、勉強すべき一冊です。

スピーキングテスト(面接)対策におすすめの参考書

『14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題[改訂版]』は14日間で面接対策を行う問題集。

一次試験合格してから、対策し始めても間に合うようになっています。

面接時の面接委員の発する音声は、スマホで確認できます。

予想問題が11回分収録されているので、いろんなシチュエーションに対応できるでしょう。

11回のトレーニングを通じて、面接形式の試験にも慣れられます。

動画で面接をリアルに体験できるようになっているので、本番をイメージしたトレーニングができますよ。

英検1級に関するよくある質問Q&A

1級に関するよくある質問Q&A

英検1級に関するよくある質問Q&Aは、以下の通りです。

以下の5つの質問に答えていきます。

  • 筆記試験の時間配分ってどうすべき?
  • 1級を受けるのってどんなメリットがある?
  • 英検2級との大きな違いは?
  • 英検1級は何年生のレベル?
  • 面接の服装は?コツは?

筆記試験の時間配分ってどうすべき?

英検1級の筆記試験の時間は、100分。

時間の配分は、以下が目安です。

項目 配分時間
【大問1】短文の語句空所補充(リーディング) 25分
【大問2】会話文の空所補充(リーディング) 15分
【大問3】長文の内容一致選択(リーディング) 20分
【大問4】英作文(ライティング) 30分

時間配分を意識しながら、過去問を解いて時間内に解けるようにしましょう。

目安の配分時間で解くと、10分余る計算になります。

余った10分でスペルミスがないか、マークミスがないかチェックしてくださいね。

1級を受けるのってどんなメリットがある?

1級に合格するメリットには、以下のものがあります。

  • 就職活動時に有利になる業界がある
  • 就職活動の際に、書類審査での印象が良くなる
  • 教員採用試験で試験の一部が免除になることもある
  • 入試で優遇される場合がある
  • 通訳案内し試験の英語筆記試験が免除される

英検準1級との大きな違いは?

大きな違いは、必要な語彙数。

準1級が8,000程度に対し、1級は15,000程度必要とされています。

1級程度の英語になると、ネイティブの方でもあまり使わない単語も覚える必要があります。

専門的な単語が準1級と比べると、多くなるでしょう。

英検1級は何年生のレベル?

英検1級は、大学上級程度。

上級なので、大学3?4年生程度向けの難易度。

目安のレベルは大学上級ですが、高校生でも受験する方が多いです。

学生だと高校生の合格者数が最も多いです。

2016年度の英検では、高校生の1級受験者の合格率は44%と高い結果となりました。

難易度は高いですが、高校生でも十分に合格できる見込みのある級です。

面接の服装は?コツは?

面接の服装の指定はありません。

社会人の方はスーツ。

高校生の方は制服で行くのがおすすめ。

服装でマイナスのイメージを抱かれないようにしましょう。

英検1級対策ができるおすすめの学習アプリ2選

おすすめの1級対策向けアプリ2選

おすすめの学習アプリは、以下の2つです。

  • 英単語HAMARU【単語対策】
  • 英語物語

英単語HAMARU【単語対策】

英単語HAMARU

英単語HAMARUは、単語学習にハマってしまうアプリ。

英単語を学習するためのアプリです。

2.7万件の評価で、レビュー評価が4.8という驚異の数字。

学びを娯楽に変えてくれるアプリなので、気分転換におすすめ。

学習アプリらしくないデザイン、ゲームとして楽しみながら勉強できます。

英語物語

英語学習ゲーム-英語物語

英語物語は、英文法対策向けにおすすめのアプリ。

クイズ形式で英単語を学べるアプリになっています。

デザインがゲームのようなので、ゲーム感覚で学べるのが魅力。

気分転換におすすめで、ゲーム中に適宜復習ができるようになっています。

無課金でもがっつり遊べるので、試しに始めてみるのがおすすめ。

RPG仕様でいつの間にか英語を学べているアプリです。

まとめ

この記事では、「英検1級の対策方法」や「勉強法や参考書・アプリ」について解説しました。

以下がまとめです。

この記事のまとめ
  • 英検2級は、一次試験と二次試験がある
  • 準2級と形式に大きな違いはない
  • 英検2級の難易度は、「高校卒業程度」の難易度(高校3年生レベル)
  • 過去問は6回分を繰り返し解くのがおすすめ
  • 過去問を解く際は、時間も設定して、リズムを体に叩き込もう
  • 英検2級を取ると、高校卒業後の就職に有利になることがある
  • 二次試験の面接は、約7分程度

いかがでしたか?

英検1級の試験の概要や対策方法は分かりましたか?

アプリも紹介しているので、ぜひ気分転換に使ってみてください。

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