英語学習者が感じる疑問のひとつに”looking forward to”の後ろになぜ動詞の-ing形が続くのかという点があります。
日常英会話やビジネスのシーンでも頻繁に使われる”looking forward to”は日本人にとってはちょっとしたトリッキーな部分があります。
実際「I look forward to meet you」と誤って言ってしまう人は少なくありません。
しかし、なぜ動詞の-ing形が続くのかにはしっかりとした文法的な理由が存在します。
“look forward to”と”looking forward to”は使い分けが求められるシーンもあります。
ここでは、”look forward to”と”looking forward to”の使い分けや文法的背景、実際の会話例を交えて、正しい使い方を徹底解説します。
英語をもっと自然にそして正確に使うためのヒントを紹介していきます。
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目次
looking forward toのあとに続くのは-ing(動名詞)
- toの後ろに来る動詞は原形ではないの?
- 前置詞の後ろは名詞
- 前置詞の後ろは動名詞(ing)
“looking forward to”というフレーズは多くの英語学習者にとって、後にどのような言葉が続くのか疑問となるポイントです。
なぜその後に動詞の-ing形が続くのかという点がつまずきやすいポイントです。
“looking forward to”には文法的なルールと意味が組み合わさっており、文法を理解することで英語の他の表現もスムーズに使えるようになります。
toの後ろに来る動詞は原形ではないの?
“looking forward to”という表現は多くの英語学習者に疑問を持たせる要因があります。
ほとんどの場合、”to”の後には動詞の原形が続くことが一般的だからです。
しかし、”looking forward to”のフレーズでは例外的に動詞の-ing形が続きます。
原因はこの”to”が前置詞としての機能を持っているためです。
前置詞の後に続くのは名詞や動名詞であり、そのため”meeting”のような-ing形が正しい形となるのです。
前置詞の後ろは名詞
前置詞の基本的なルールとして、後ろには名詞や名詞フレーズが続くことが一般的です。
例を挙げると”on the table”や”at the park”のようなフレーズで、”on”や”at”といった前置詞の後ろには”table”や”park”という名詞が続いています。
「前置詞の後ろは名詞」と理解することで、英文の中での前置詞の役割や位置関係を把握しやすくなります。
前置詞の後ろは動名詞(ing)
前置詞の後ろに動作や行為を示す言葉を続けたい場合、動詞は動名詞(-ing形)として用いられます。
動名詞は動詞の性質を持ちながら名詞の役割を果たす特殊な形です。
例えば、”I’m interested in reading books”という文では”in”の後ろに”reading”という動名詞が来ており、「読むこと」という行為を名詞的に表現しています。
“looking forward to -ing”のように前置詞が続く動詞の例
英語には”looking forward to -ing”のような独特の構造を持つ動詞フレーズがいくつか存在します。
前置詞が続く動詞は動詞に前置詞”to”が続き、後ろに動詞の-ing形が置かれる形となります。
前置詞が続く動詞は日常英会話やビジネスシーンでよく使用されるため、適切に使いこなすことが求められます。
?to+動詞ing?形を取る動詞の使用例
英語の中で”to + 動詞ing”の形をとる動詞は多岐にわたります。
“to + 動詞ing”は文脈に応じてさまざまな意味を持つことができるため、それぞれの動詞のニュアンスを理解し、適切なシチュエーションで使用することが重要です。
“to”が前置詞として機能している場面では、後に動名詞が続くのが一般的です。
- You might adjust to living in a new city
新しい都市での生活に慣れるかも知れない - He committed to improving his skills
彼は努力の向上に努めた
look forward toとlooking forward toの違い
-
- 時制の観点からみた違い
- カジュアル・フォーマルの違い
英語を学ぶ際、”look forward to”と”looking forward to”の違いについて混同することがよくあります。
表面的には似ている”look forward to”と”looking forward to”の表現ですが、文脈やニュアンスにおいて異なる点が存在します。
“look forward to”と”looking forward to”の違いを把握することで、より自然で適切な英語表現を身につけることができます。
時制の観点からみた違い
“look forward to” と “looking forward to” の主要な違いのひとつは、それぞれが示す時制です。
“look forward to” は現在単純形として使われ、持続的かつ一般的な事実や習慣を示す時に用います。
“I look forward to my weekly guitar lesson!” (私は毎週のギターのレッスンを楽しみにしています)という文は、毎週のレッスンが継続しておこなわれていることを示しています。
“looking forward to” は現在進行形として用いられます。
現在進行形は特定の未来の出来事や、現在の瞬間に感じている期待や興奮を強調する時に頻繁に使用されます。
“Looking forward to next week’s concert!”(来週のコンサートを楽しみにしています)という文は、特定の未来のイベントに対する現在の期待感を伝えています。
“look forward to” と “looking forward to” は異なるシチュエーションでの使用が推奨されており、それぞれの文脈やニュアンスを理解することで、より適切な英語表現が可能となります。
カジュアル・フォーマルの違い
“look forward to” と “looking forward to” の違いは文のニュアンスや文脈だけでなく、使用するシチュエーションにも違いがあります。
一般的に、”look forward to” はビジネスメールや公式な文書など、フォーマルな状況での使用が推奨されます。
ビジネスパートナーに向けたメールの結びの言葉として”We look forward to meeting you”(お会いできることを楽しみにしております)と表現する際などです。
“looking forward to” は友人や家族との日常の会話やSNSでの投稿など、カジュアルな文脈で使われます。
“Looking forward to the weekend party!”(週末のパーティーを楽しみにしている!)といったシチュエーションが例として挙げられます。
“look forward to” と “looking forward to”の区別は厳密なルールではなく、あくまで一般的な傾向として捉えると良いでしょう。
しかし、それぞれのシチュエーションに合わせて適切な形を選択することで、相手に与える印象やメッセージの明確さを高めることができます。
look forward to -ingの例文と使い方
以下はlook forward toを用いた例文です
- I look forward to working with you.
あなたと一緒に仕事をすることを楽しみにしています - I look forward to tomorrow.
それが楽しみです
looking forward to -ingの例文と使い方
以下はlooking forward toを用いた例文です
- I am looking forward to your wedding party.
あなたの結婚式を楽しみにしています - I am looking forward to playing against you in the final.
決勝戦であなたと戦えることを楽しみにしています
?looking forward to -ing?はビジネス英語では使わない
英語を学ぶ際、特定のフレーズのニュアンスや使用シーンを把握することは非常に重要です。
特にビジネスの場でのコミュニケーションでは、適切な言葉遣いが求められます。
“looking forward to -ing” は適切な文脈での使用が必要となります。
ビジネス英語では?look forward to -ing?がベター
ビジネスの場ではプロフェッショナルさを保つため、特定の表現が好まれます。
“look forward to -ing” はビジネスで特によく用いられるフレーズの一つです。
- “I look forward to meeting you”
お会いできるのを楽しみにしています - “We look forward to receiving your feedback”
ご意見、ご感想をお待ちしております。
上記のような、公式な書類やメールでのコミュニケーションにおいて期待感や尊敬の意を込めて使用されることが多いです。
“look forward to -ing” は相手に対する敬意を示すと同時に、業務に対する真剣な取り組みを伝える効果があります。
?looking forward to -ing?は日常会話やカジュアルな表現
“looking forward to -ing” は日常のカジュアルなコミュニケーションでの使用が一般的です。
友人や知人との会話や、カジュアルなメール、SNSでの投稿などでよく見られる表現です。
- 友人に対して
“I’m looking forward to hanging out this weekend!”
今週末、ぶらぶらするのが楽しみだ! - 休暇前に
“I’m looking forward to my vacation!”
休暇が楽しみだ!
上記が例文として挙げられます。
カジュアルな文脈での使用は直接的な期待や興奮を伝える効果があり、相手との距離感を縮める役割を果たします。
?looking forward to -ing?は文法だけでなくビジネス英語でも使い分けを気にしよう!
英語をマスターするためには単なる文法的な正確さだけでなく、文脈や場面に応じた適切な言葉遣いが求められます。
特にビジネスの場面では、フレーズの選択がプロフェッショナリズムや誠実さを示す大切な要素となります。
“looking forward to -ing” という表現は日常英会話では非常にポピュラーですが、ビジネスの場面での使用には注意が必要です。
正式なビジネスメールや会議でのプレゼンテーションなど、公式な場面では “look forward to -ing” という形が推奨されます。
ビジネスの世界では一貫性や堅実さが求められるため、現在進行形よりもシンプルな現在形の方が好ましいとされるからです。
英語の学習者として英語表現のニュアンスを理解し場面に応じた表現を選ぶスキルを磨くことは、真に効果的なコミュニケーションを実現するための鍵となります。