日本人は英語が喋れない、英語ができない、とよく耳にしますよね。
実際、学校でも英語の授業があり、自分なりにも英語を勉強していても喋れる方はほとんどいないと思います。
ではなぜ、日本人は英語が喋れないのか、対策としてはどのようなものがあるのか、詳しく紹介します。
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日本人が英語を喋れない理由は主に5つ?
日本人は中学生、高校生と英語を勉強していますが、実際に英語をすらすらと喋れる人はほとんどいないですよね。
日本人が英語を喋れない理由には主に以下の5つがあります。
- 実践的な英語の学習をしていない
- 英語に対して正確さを求めすぎている
- 英語の必要性を感じていない
- 日本語と英語が大きく異なる言語であり難しい
- 日本語の特徴が英語の勉強を邪魔している
ではそれぞれの理由について詳しく解説します。
実践的な英語の学習をしていない
日本の学校では、試験のための英語の学習が中心的で、実際に英語を使うことを想定した学習や、実践を目的とする英語の学習が少ないです。
また、単語力や文法といった基礎や暗記分野に学習時間を多く割いていているので、より試験のための勉強というイメージが強いですね。
年齢が上がるにつれ、学ぶ英語の難しさも上がりますが、前提としてより英単語を覚え、あまり実践的ではない英語の長文問題に取り組むということが多いです。
そのため、英語を読むこと、書くことはでき、知っている英単語も多いですが、実際に英語を喋ること、聞くことはあまりできないという状況が出来上がってしまいます。
実践的な英語の学習が少ないといっても、具体的にどのような学習ができていないのか、分かりやすいようにより細かく説明します。
英語を話す練習や英語での会話をする機会が少ない
実践的な英語を学習していないこととして、最もあげられることは、日本人は実際に英語を話す機会や、英語で相手と会話をするという学習方法がほとんどないということです。
仮に英語の勉強時間や授業の時間を十分に確保していても、その中で実際に自分が英語を話す時間はごくわずか、または基本的にない、ということが多いのではないでしょうか。
英語を話す機会が少ないことによって、どのように英語を使うのかがわからず会話としての英語ができなくなってしまいます。
英語を喋れるようになるには、読み、書きだけでなく、話し、聞くことがとても重要になりますが、日本の学習として、話し、聞く、という方法に重きを置かれていないということが、日本人が英語を喋れない理由の1つです。
英語がコミュニケーションツールだという認識ではない
日本語で会話したいとき、ひたすら単語や日本語の仕組みについて勉強しても実際に話してみないと分からないことが多いですが、それは英語にも共通することで、たくさん英語でコミュニケーションをとらないと、喋れるようにはなりません。
また、暗記は1人でもできますが、英語でのコミュニケーションは自分以外に相手がいないとできないことなので、学校でも読み、書きを教わることにより機会が減ってしまいます。
日本では英語は試験科目の1つという認識が強いため積極的に英語でコミュニケーションをとる機会や、とろうとすることが少ないですね。
リスニング練習においても、聞かれたことに対して答えるということが前提にあるため、自分からも話を広げるという使い方がされないことも一因です。
学校の先生が英語を喋れず実践的な学習が円滑に行われない
日本で英語を教えている学校の先生が、英語を喋れないため実践的な英語を知らないということから、学生も暗記分野が中心になっているということがあります。
実際英語をどのような場面でどのように使うことが良いのだろう、などと疑問を持っても、先生が把握していないと学べず活用できる知識も身につきませんよね。
また、ネイティブの先生と話す機会もほとんどないため、発音やネイティブでどのような英語が日常的に使われるのか、知る機会が少ないです。
英語に対して正確さを求めすぎている
日本人は、英語を間違えることは良くない、という考えが強く正確さを重視するあまり英語の学習に消極的になりがちです。
何に対しても当てはまることですが、自分から英語を積極的に勉強しないとなかなか身につかないため、喋ることもできません。
正確な英語でなければならないという考えは、英語に対する認識が会話の手段ではなく、試験科目としていることも大きく関わってきますね。
正確な英語を学ぶことは決して悪いことではないですが、では正確さを求めすぎることでどのような不都合につながるのか細かく説明します。
英語を間違えることが恥ずかしいと感じる
英語を学習する際に、自分の英語がおかしいかもしれない、間違っていたらどうしよう、という感情が強まり、なかなか英語を喋れないという方が多いと思います。
間違いを怖がってばかりいると、自発的に英語を喋ろうという機会がなくなるので英語の知識はあっても喋ることはままならなくなります。
英語を間違えることは恥ずかしくない、間違えることでしっかり身について英語を喋れるようになる、と考えを変えることが大切です。
失敗から学びを得て、経験を積むことが英語学習に重要ですが、日本の人の目を気にする性格や、正確な英語を必要としている勉強方法が、英語を喋れない理由につながります。
英語の必要性を感じていない
日本人は英語に必要性を感じていないため、英語を喋る必要も機会もなく実際喋れないということも多いです。
必要性を感じていなければ、勉強もしなくなりますが、実際日本で生活していて英語を喋れないことによる不便が基本的にないですよね。
英語が喋れなくても問題なく、英語を喋らなければならない場面に遭遇することもないため、英語を喋りたいと思っても漠然としたイメージでしかないんですね。
日本にいながらも、英語を喋りたいと思うのであれば、英語を話す必要のある機会を自ら積極的に作ることが必要です。
日本語と英語が大きく異なる言語であり難しい
単純に日本人にとって英語が難しい言語であることも、日本人が英語を喋れない理由です。
日本語と英語は、文法や発音、文字などすべてが大きく異なるため、勉強しても喋るようになるまで時間がかかります。
そのため、勉強途中で挫折してしまう方も多く、英語を喋れない、英語が苦手な日本人が増えてしまいます。
英語には日本語にはない発音も多いので、ネイティブの英語を聞かないと発音方法を知ることも難しいことも、一因です。
日本人が英語を喋れるようになるは3000時間ほど必要とよく言われるほど、まとまった勉強時間が必要なので、自分から意欲的に取り組まないと難しいでしょう。
日本語の特徴が英語の勉強を邪魔している
日本人が英語を喋れない理由には、日本語ならではの特徴も理由の1つです。
日本語の特徴とは主に以下の2つです。
- 主語や文法が曖昧
- カタカナ英語や和製英語が浸透している
ではそれぞれどのように英語学習の妨げになるのか説明します。
主語や文法が曖昧
日本語を話すとき主語を意識して話している方は少ないのではないでしょうか。
実際日本語では主語がないことや曖昧なことはとても多いですが、それでもしっかりと意味は通じます。
また、日本語では単数形や複数形もはっきりということがない、代名詞を頻繁に使うということや、言いたいことを曖昧に伝えることが多いです。
しかし英語には主語が必要で、文法や言いたいことははっきりしているので、日本語のニュアンスを考えると、日本人にとって英語は難しいと感じてしまいがちです。
カタカナ英語や和製英語が浸透している
日本語には、カタカナ英語や和製英語が多いですよね。
カタカナ英語に慣れてしますと、本当の発音がわからなくなる、ネイティブの発音に違和感があるということにつながるので、スピーキング力やリスニング力において妨げになってしまうことも多いです。
また、和製英語はネイティブには伝わらないものや、本来の意味とは全く違う使われ方をしている単語が多く、和製英語をつかっていると、英語を学んだ時に知っている意味と全然違う、この言葉英語じゃなかったんだ、ということがおこります。
一度単語についてしまったイメージはなかなか切り離せないので、カタカナ英語や和製英語により、日本人が英語の勉強をする際に分からなくなってしまいます。
日本人が英語を喋れるようになるための3つの対策を紹介!
では日本人が英語を喋れるようになるにはどうすればよいのか、対策として主に以下の3つがあります。
- 英語に触れる機会を増やそう
- 英語の勉強はコミュニケーション手段を増やすことだと考えよう
- 将来英語がどのように活用されるか考えよう
ではそれぞれ詳しく説明します。
英語に触れる機会を増やそう
日本人はそもそも英語の学習時間が少ないので、もっと英語に触れる機会を増やすことも大切です。
はじめは、洋楽や洋画など、なんでもいいので英語に触れる機会を増やすことで、英語にも慣れて苦手意識も薄れます。
英語学習時間が増えると、短時間で単語や熟語、文法などの基礎的な英語を身に着けることができるので、より実践に時間を費やせるでしょう。
英語を喋れるようになるには、多読も必要といわれるので、とにかくたくさんの英語を頭に入れることから始めることがおすすめです。
また、英語の学習時間が増えれば増えるほど、自分に合った勉強法や無理なく継続できる方法を見つけることが大切になるので、どのような勉強の仕方だと効率が良いのか、自分も苦痛なく勉強できるか、考えることが重要ですよ。
以下の記事では楽しく英語に関わる方法を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
YouTubeで英語学習ができるおすすめのチャンネルを目的別にご紹介!YouTubeで英語学習するときに使える便利な3つの機能とは?
英語の勉強はコミュニケーション手段を増やすことだと考えよう
英語の勉強は、あくまでコミュニケーションをとるためのものと考えを変えることも大切です。
試験のための勉強だと考えるからこそ、間違ってはいけない、読むこと、書くことが大切だと思ってしまいます。
もちろん英語の試験勉強に合った勉強の仕方もありますが、英語を喋れるようになるには、相手との会話をメインに学んでいくことが重要です。
コミュニケーションだと考えると、相手に自分の言いたいことが伝われば問題ないので、正確な文法や正確な英語を意識しすぎる必要はありません。
また、英語で会話する際に間違えてしまっても、相手は自分が英語を完璧にできるとも思っていないので、恥ずかしがらずにとにかく喋ってみることが大切です。
英語でコミュニケーションをとる機会はとても少ないので、自分から動く必要がありますが、どうすればよいのかわからない方のために、具体的な方法を紹介します。
以下の記事では英会話オンラインの紹介をしているので、気になる方は一度チェックしてみてください。
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英会話カフェや外国人の多い地域に行ってみる
英会話カフェや外国人の多い地域は日本にもよくありますよね。
そのような場所にはネイティブの方も多く集まっているので、行ってみて話すこともよいでしょう。
はじめはとても緊張すると思いますが、慣れてきてしまえば相手も英語を教えてくれるので楽しく英語を身につけることができますよ。
また、ネイティブの方と仲良くなり友人になると、英語を話さないとコミュニケーションがとれないので、意欲的に勉強しようと気持ちも切り替わります。
友人であればわからないことも聞きやすく、話すことが楽しいので、たくさん話しているだけでだんだんと英語が喋れるようになりますよ。
将来英語がどのように活用されるか考えよう
英語の活用方法を考えると、自分のやる気にもつながり、目的が明確化しやすいです。
最近ではグローバル化も進んでいるので、将来的に英語が必要となる状況も増えるでしょう。
将来を考えて英語ができることによるメリットや、英語ができることでどのような選択肢の幅が広がるか考えてみましょう。
また、自分の将来やりたいことによっては英語が必須となることもあるので、英語が喋れないから諦めることがないように考えることも大切です。
英語を喋れることの大切さを知ってから、目標を決めて、主体的に英語学習に取り組むことも大切ですね。
小学生の英語の必修化により英語力アップの期待も!
日本人の英語が喋れない理由として、学校の英語教育にも触れましたが、2020年から日本でも小学生3年生からの英語が必修化されましたね。
小学3年生4年生の英語教育では、話す、聞くがメインとなり、英語への関心が持てるような学習が基本的になるので、これからどのように日本人の英語力が変わるのか期待できますね。
まだ、始まったばかりですが、将来的には日本人が英語を喋れない理由が少しずつ減っていく可能性が高いでしょう。
まとめ
今回は日本人が英語を喋れない理由について紹介しましたが、様々な理由がありますが、英語を喋れるようになるには、自分から積極的に動くことが必要です。
自分なりの工夫をして、英語学習に取り組みましょう。
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