英会話スクールNOVAの不祥事とは?事件の概要や倒産の原因を徹底解説

英会話スクールNOVAの不祥事とは?事件の概要や倒産の原因を徹底解説-アイキャッチ

英会話スクールNOVAを知っている方は多いですよね。

以前はNOVAうさぎと「いっぱい聞けていっぱい喋れる」というフレーズのCMをよく目にしたと思います。

そんな大手英会話スクールだったNOVAは一度倒産に追い込まれた過去があります。

しかし、最近またあらゆる場所でNOVAの校舎を見かけることも増え復活を果たしました。

「NOVAって昔問題を起こして倒産したのに通っても大丈夫なの?」
「そもそも何が原因で倒産したの?」
「復活したけど昔と今で何が変わったの?」

そんな中で、上記のような疑問を抱く方も多いと思います。

英会話スクールに通いたいと考えてNOVAにたどり着いたけど、過去を知って不安になった方もいますよね。

そこで今回は、NOVAの事件の概要や倒産の原因、現在のNOVAの特徴について詳しく紹介します。

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NOVAの不祥事とは?主な2つの事件

考える

実はNOVAは倒産する前に大きな事件を2つ起こしています。

それぞれどのような内容なのか、どのように解決したのか詳しく解説します。

  • 解約金の返金額問題
  • 外国人講師への給料未払い問題

事件? 解約金の返金額問題

NOVAは以前、最初にポイントを購入し、レッスンを受けるという方法をとっていました。

そのポイントは、NOVAを解約する際に、現金で返金するというシステムでしたが、ここで問題が生じます。

ポイントの計算が生徒とNOVAで異なったため、予定していた返金額と実際の返金額が大きく異なる状況に繋がりました。

その結果、生徒にとって不利な状況なってしまい、国民センターに多くの相談が寄せられたのです。

その中で、訴訟を起こす生徒が出てきました。

裁判の結果、NOVAは特定商取引法の趣旨に応じて違反とされ、2007年4月に「ポイントは購入時の単価で返金する」ことが決まります。

多大な解約金を支払わなければならなくなる

NOVAのポイント制では、最初にまとめて購入する方が、1回のレッスン代がお得になることで、大量のポイントを購入する生徒が多くいました。

そのため、解約金は16億円にものぼり、多大な解約金を支払うことになりました。

また、2007年6月には、新規の長期契約の受付禁止が決まり、業務停止命令が出されています。

解約金もあり、会社のお金がないにも関わらず、新しい生徒も増やすことができないため、著しい資金不足でした。

そのような状況なので、NOVAからポイント分を全額返金されなかった生徒もいたようです。

事件? 外国人講師への給料未払い問題

解約金の返金額問題と並んで大きく注目された事件が、外国人講師への給料未払い問題です。

解約金で16億円もの額を支払ったNOVAにはお金がなかったことは分かりますよね。

さらに、NOVAは駅前に多くの校舎を展開していたため、家賃も相当高かったことが想像できます。

そんな状況で、外国人講師への給料も支払えなくなったNOVAは2007年8月に、給料未払い問題について大きく報道されました。

結果として、約1億円の給料未払いが発覚しています。

中には、天引きされているはずの家賃代がされておらず、家賃代未納として退去させられた外国人講師もいました。

生徒数が増えるわけでもなく、お金だけがなくなっていったのですね。

事件が続き資金繰りが厳しくなり倒産

お金がない

解約金の返金額問題や、外国人講師への給料未払い問題が大きく報道され、NOVAにはお金がなくなります。

結果として、2007年10月26日に大阪地方裁判所に会社再生法を申請し、倒産しました。

倒産した当時は、439億円にもおよぶ負債を抱えていたので、衝撃ですよね。

倒産後、教室も全て閉鎖し、生徒数も激減する結果となってしまいました。

国内最大級の英会話スクールと言われたNOVAでしたが、このようにして倒産を経験した過去があったのですね。

当時のNOVAの体制とは?

当時のNOVAは、ポイント制を導入していました。

当時の英会話業界では、月謝制も多く、前払いをするのであれば1年いないと決められていました。

しかしNOVAは3年分といった長期にわたる前払いの契約を行っていました。

生徒も、長期になるほどレッスンがお得になるというメリットがあるので、大量にポイントを買う生徒が多かったのです。

前払いにより、一気に資金を手に入れたNOVAはCMや校舎展開に力を入れ、生徒数も増やしていきます。

また、時間や曜日が決まっている英会話スクールがほとんどの中、NOVAは自由予約制でした。

このような点からも、生徒に人気がでて生徒数がぐんぐん伸びていきました。

NOVAの倒産の原因は何?

こんなにも人気のあったNOVAですが、一体なぜ倒産にまで追い込まれてしまったのでしょうか。

ここで倒産の原因となった点について、以下の2つを紹介します。

  • 生徒数を増やすことにしか力を入れなかった
  • 一気に人気になった分生徒の不満が大きかった

生徒数を増やすことにしか力を入れなかった

NOVAは前払いのシステムにより、多大な資金を手に入れることに成功します。

その資金を使い、広告や校舎数の増加など、新しい生徒を増やすための投資を行っていました。

頻繁に目にするCMや、駅前の立地のよい校舎などにより、NOVAは一気に注目され生徒数が増えています。

しかし、講師の人件費やサービス向上のためには資金を使う事がありませんでした。

事業を拡大する一方でお金の使い道を間違えた結果、人件費に割く費用がなくなり講師の数も減らす結果となりました。

一気に人気になった分生徒の不満が大きかった

NOVAは一気に生徒数を増やすことに成功しましたが、講師を増やすことやサービスの向上に向けては動きませんでした。

その結果として、レッスンの予約が取れない、自由予約制なのに全然自由ではないという生徒の不満が大きくなりました。

レッスン料を払っているのに、なかなかレッスンを受けられないことか生徒の不信感もつのり、解約が相次いだのですね。

広告代や教室代ばかりにお金を使った結果、人件費の削減や教室の閉鎖を迫られることになりました。

生徒数だけ増えても、生徒が満足してレッスンを受けられる環境が整っていないことは大問題ですよね。

このような資金面も問題も倒産に繋がった原因です。

現在のNOVAの体制はどうなっているの?

これまで、過去に起きたNOVAの不祥事について説明しましたが、今のNOVAは問題ないのか心配になりますよね。

現在のNOVAの主な特徴は以下の通りです。

  • 講師も校舎も選べる
  • 24時間いつでもWEB予約可能
  • 追加料金なしで8言語受講可能
  • パソコンやタブレットからいつでもどこでもレッスン受講可能
  • 固定制と自由予約制を選べる

以前の前払い制はやめて月謝制になっています。

また、日本最大級の校舎数に加えて、予約もしやすい環境に整いました。

以前とは大きく変わり、今では安心して通うことができる英会話スクールです。

現在のNOVAは既存の生徒の継続しやすさにも着目している

現在のNOVAは、生徒数を増やすことだけでなく、今いる生徒を考えたサービスを提供しています。

そのため、予約が取れないことの不満や講師が少ないという不満もありません。

生徒に応じて、豊富なコースやプランを整えて、全生徒が満足できる体制に変わっています。

また、料金体系も明確になっているので、安心して利用することができますね。

他にも多くの割引制度があることから、初期費用を気にせず気軽に始められます。

オンライン英会話やLIVE配信レッスンも取り入れることで、より生徒が継続できる環境になりましたね。

今では、多くの生徒から利用される人気の英会話スクールです。

ニーズに合わせて柔軟に変化する

NOVAはスクール英会話だからこその強みをいかし、生徒一人一人に合ったサポートを行っています。

最近では、英語以外の言語も学びたい、家から学習したい、忙しくても受けたいなど様々なニーズがありますね。

そのようなニーズに合わせて、8言語可能やオンラインレッスンなどNOVAも対応しています。

今では、生徒のことを考えた事業により、着実に人気をあげています。

現在は、安いのに品質が高い英会話スクールとして成長しているので、安心ですね。

以下の記事では、現在のNOVAについて詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみましょう。

NOVAの評判って実際どうなの?口コミからわかるメリット・デメリットを解説!

まとめ

nova

いかがでしたか?

今回はNOVAの不祥事や倒産に至る経緯などを詳しく解説しました。

以前のNOVAを見ると不安だと感じた方も多いと思いますが、今ではしっかり復活を果たしています。

生徒のためのサービスも充実しているので不満も少ないですね。

今では多くの生徒から人気を得て全国展開もしているので、安心して利用することができますよ。