スマートフォンは通話やメールだけではなく、動画や音楽を楽しんだり地図で現在地を把握したりと私たちの生活に欠かせないアイテムです。
なかには「夢中になりすぎてスマートフォンを使いすぎてしまった」と焦る方もいるでしょう。
スマートフォンは契約内容によってギガ数に限りがあるため、有効活用しなければいけません。
とはいえ「1ギガでできることって何だろう」と疑問に思う方もいるはずです。
そこで本記事では、1ギガでできることを利用場面別に紹介します。
ギガ数を節約するポイントや足りなくなったときの対処法なども解説しているので、併せて参考にしてください。
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1ギガでできることとは【利用シーン別に解説】
そもそもギガ(GB)とは、通信量(データの大きさ)を表した単位のことです。
このギガ数が大きいプランほど、SNSや動画を快適に使える量が増えるのです。
しかし利用の状況に応じて、毎回どのくらいのギガ数を使用しているかを把握していないと、気づいたら使えるギガ数の制限が来てしまった!なんてことになりかねません。
1ギガではどのくらいの利用ができるのかを説明していきます。
Web閲覧編
Webサイトを閲覧する場合、文字が多いページを見るときと画像を多く含んだページを表示するときでは消費するギガ数が異なります。
一般的な使用環境のもと、1ギガでできることは以下のとおりです。
1ギガでできること | |
---|---|
文字の多いページ(例:ニュースサイトなど) | 約4,000ページの閲覧(閲覧時間にすると約16.5時間) |
画像の多いページ(例:通販サイトなど) | 約250ページの閲覧(閲覧時間にすると約1.5時間) |
文字よりも画像を表示するときのほうが多くのギガ数を消費するため、閲覧できるページ数や時間が少なくなります。
メール編
メールは1ギガあると約2,000通の送受信が可能です。
メールに記載された文章量によって多少の誤差は生まれるものの、1ギガあれば1ヵ月間不自由なく連絡を取れます。
ただし画像や動画を添付すると、消費するギガ数が大きくなるため利用できる回数は少なくなります。
LINE編
LINEはテキストでのやり取りがメインになるため、1ギガでも比較的多くのことができます。
具体的に1ギガでできることは以下のとおりです。
1ギガでできること | |
---|---|
メッセージ | 約50万通 |
スタンプ | 約10万通 |
通話 | 約55.5時間 |
ビデオ通話 | 約3.5時間 |
LINEはメッセージの他にスタンプも送信できます。
テキストよりもギガ数の消費が激しいため、頻繁に利用する方は注意が必要です。
また動画や画像なども送受信できるものの、こちらもテキストよりギガ数を消費しやすくなります。
なお、通話よりもギガ数を消費するビデオ通話は、1ギガあたり約3.5時間しか利用できません。
そのためよくビデオ通話をされる方は、Wi-Fi環境を整えておくとギガ数を気にしなくて済みます。
Instagram編
Instagramは画像でのやり取りがメインであるため、他のSNSよりもギガ数の消費が激しい傾向です。
具体的に1ギガでできることは以下のとおりです。
1ギガでできること | |
---|---|
タイムラインの閲覧 | 約50分 |
ストーリーやインスタライブの閲覧 | 約100分 |
表を見るとわかるように、Instagramの閲覧は多くのギガ数を必要とします。
そのためInstagramをよくチェックする方はWi-Fi環境を整えておくか、ギガ数の多い契約プランを選択しておくといいでしょう。
X(旧Twitter編)
X(旧Twitter)はInstagramとは異なりテキストメインのSNSであるため、比較的ギガ数の消費を抑えられます。
タイムラインに流れてくる情報や画像の有無などによって多少の誤差は生まれるものの、1ギガで約100分の閲覧が可能です。
動画の視聴編
動画の視聴は利用するアプリによって、ギガ数の消費が異なります。
ここでは、YouTubeで動画を閲覧したときの1ギガでできることをみていきましょう。
YouTubeの画質 | 1ギガでできること |
---|---|
低画質 | 約8.5時間 |
標準画質 | 約3時間 |
高画質 | 約1時間 |
YouTubeの場合、高画質で動画を視聴すると約1時間で1ギガを消費します。
そのためYouTubeで動画を見るときは画質を下げたり、Wi-Fi環境のみ利用に制限したりするといいでしょう。
スマートフォンの契約内容によっては何も制限せずに閲覧を続けていると、すぐに通信速度が落ちる可能性があります。
音楽の再生編
音楽をストリーミング再生する場合も、利用するアプリや音楽自体のデータなどによって必要なギガ数が異なります。
ここでは、音楽ストリーミングサービスのSpotifyでの状況をみていきましょう。
Spotifyの音質 | 1ギガでできること |
---|---|
低音質 | 約1000曲 |
中音質 | 約250曲 |
高音質 | 約160曲 |
音楽のストリーミング再生は動画ほどのギガ数を消費しません。
しかしよく音楽を聞く方は音質を調整したり、あらかじめダウンロードした音楽を聞いたりするのがおすすめです。
ただし低音質にするとざらついた音になってしまうため、中音質以上に設定するのがいいでしょう。
地図アプリの利用編
地図アプリは位置情報サービスを使用しているものの、あまりギガ数を消費しないアプリです。
1ギガでできることは以下のとおりです。
1ギガでできること | |
---|---|
地図検索 | 約5.5時間 |
カーナビ | 約10時間 |
地図アプリは広範囲を表示すると情報更新に多くのギガ数を必要となるため、不必要な縮小はおすすめできません。
確認したい範囲の表示に留めておき、ギガ数を節約しておきましょう。
なお、航空写真などの機能を使うと、基準以上のギガ数を消費してしまうため利用の際には注意が必要です。
ギガ数を確認する方法
毎月利用できるギガ数は契約しているデータ通信量によって異なるため、あらかじめ自身の使えるギガ数、および現在の使用量を確認しておきましょう。
すると自身に合ったギガ数を把握できたり、ギガ数の節約方法を考えたりできます。
なおギガ数を確認する方法は主に以下の2通りです。
- 契約元のWebページで確認する
- 端末で確認する
それぞれの確認方法について解説します。
契約元のWebページで確認する
今月使用したギガ数は、契約元のWebサイトで確認できます。ここでは、大手キャリア4社の確認方法をみていきましょう。
◆Softbank
My Softbankにアクセスする
「メニュー」を選択する
「使用量の管理」を選択する
「詳細をみる」を選択してデータ通信量を確認する
◆NTTドコモ
My docomoにログインする
その後に表示されるページで確認する
◆au
My auへログインする
「データ利用量」を選択して確認する
◆楽天モバイル
my 楽天モバイルにログインする
その後に表示されるページで確認する
その他のキャリアについては契約先によって異なるため、ホームページや専用アプリなどでチェックしてみてください。
端末で確認する
現在使用している端末でも、データ通信量をチェックすることは可能です。
iPhoneとAndroidで確認方法が異なるため、利用している端末に応じてチェックしてみてください。
なお、iPhoneや一部のAndroidではアプリごとのデータ通信量を確認できます。
閲覧できる場合は、どのアプリをよく利用しているかもチェックしておくといいかもしれません。
◆iPhone
設定アプリを開く
「モバイル通信」もしくは「モバイルデータ通信」を選択する
その後に表示される画面でデータ通信量を確認する
◆Android
設定アプリを開く
「ネットワークとインターネット」を選択する
「モバイルネットワーク」を選択する
その後に表示される画面でデータ通信量を確認する
※Androidは機種によって確認手順が異なります。
ギガ数を節約する2つのメリット
ギガ数を節約するメリットは主に以下の2つです。
- 毎月の利用料を抑えられる
- 通信速度を維持できる
それぞれのメリットをよく理解しておき、快適な通信環境を維持していきましょう。
1.毎月の利用料を抑えられる
ギガ数を節約すると、スマートフォンの利用料を抑えられます。
スマートフォンの利用料は契約するギガ数によって異なり、少ないほど安くなるのが特徴です。
例えば、NTTドコモのahamoでは以下のプランが用意されています(2023年12月時点)
プラン名 | データ通信量 | 月額料金(税抜) |
---|---|---|
ahamo | 20ギガ | 2700円 |
ahamo大盛り | 100ギガ | 4500円 |
また日頃からデータの使用量を抑えているとギガを追加購入することもないため、毎月のスマートフォン利用料を抑えやすくなります。
金銭面の負担を軽減しながらスマートフォンを楽しみたい方は、毎月のギガ数に注目してみましょう。
2.通信速度を維持できる
ギガ数を節約していると、通信速度を維持した状態でスマートフォンを利用できます。
契約プランの中にはデータ通信量の上限が決まっているものがあり、その上限を超えてしまうと通信速度が低下します。
すると動画をうまく再生できなかったり、Webサイトの表示に時間がかかったりするため、ストレスを感じる場合もあるでしょう。
通信速度を元に戻すためにはギガを追加購入するか、翌月になるのを待つしかありません。そのため日頃からギガ数を節約しておき、快適な通信環境を維持しておくといいでしょう。
ギガ数を節約するための6つのポイント
なお、ギガ数を節約するためには、以下の6つがポイントです。
- Wi-Fiを活用する
- ダウンロードを行う
- 画質や音質を下げて利用する
- ギガ数を消費しづらい設定にする
- アップデートの更新設定をチェックする
- 位置情報をOFFにする
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.Wi-Fiを活用する
ギガ数を節約するためには、Wi-Fiをうまく活用しましょう。
Wi-Fiを利用するとギガ数を消費することなくスマートフォンを利用できます。
ただしコンビニやカフェなどで利用できるフリーWi-Fiは、セキュリティ対策が万全ではないため日常的な利用はおすすめできません。
できれば安全性の高いWi-Fi環境を自宅に準備しておくといいでしょう。すると契約プランの見直しもできるかもしれません。
なお、iPhoneではWi-Fiの接続が不安定なときに、自動でデータ通信に切り替える「Wi-Fiアシスト機能」が搭載されています。
この機能は安定した通信状態を維持する一面を持っているものの、知らないうちにデータ通信量を消費してしまうデメリットもあります。
そのためギガ数を節約したい場合は、Wi-Fiアシスト機能をOFFにしておくことがおすすめです。具体的な操作方法は以下のとおりです。
設定アプリを開く
「モバイル通信」もしくは「モバイルデータ通信」を選択する
「Wi-Fiアシスト」をOFFにする
2.ダウンロードを行う
動画や音楽などは一度ダウンロードしておき、オフラインの状態でも聞けるようにしましょう。
データを受信しながら視聴するストリーミング再生は端末本体の容量を圧迫しないものの、常にデータ通信量を消費します。
そのためギガ数を節約したい場合は、ダウンロードしてから視聴するのがおすすめです。多くのサービスでは一時保存にも対応しています。
なお、動画や音楽などをダウンロードする際は、Wi-Fi環境で行いましょう。するとダウンロードにかかるギガ数も節約できるため、より快適な通信環境を維持できます。
3.画質や音質を下げて利用する
ギガ数を節約するためには、画質や音質を下げて利用するのも一つの方法です。
ギガ数を節約するためにはWi-Fi環境が必須とわかっていても、準備できないこともあるでしょう。
そのときは画質や音質を下げて視聴することで、無駄なギガ数を消費しなくて済みます。
利用したいアプリの設定画面で調整できるため、ギガ数が気になる方は一度チェックしてみてください。
4.ギガ数を消費しづらい設定にする
ギガ数を消費しづらい設定にすると、データ通信量の使用を抑えられます。
例えばギガ数を消費しやすいアプリの使用を制限したり、バックグラウンド更新をOFFまたはWi-Fi経由にしたりするのが効果的です。
なお、バックグラウンド更新とは、アプリを使用していないときも最新の状態に更新する機能のことです。
この機能をONにしておくと、あまり使っていないアプリまで常に更新されてしまうため、ギガ数を消費しやすくなります。
そのため必要に応じて調整すると、ギガ数の節約につながります。
5.アップデートの更新設定をチェックする
ギガ数を節約するためには、アップデートの更新設定をチェックしましょう。
アップデートがモバイルデータ通信を利用した自動設定になっていると、知らないうちに多くのギガ数を消費します。
そのためギガ数を節約したい場合は自動設定をOFFにしておき、Wi-Fi環境下でアップデートするのがおすすめです。なお、具体的な設定方法は以下のとおりです。
◆iPhone
設定アプリを開く
「App Store」を選択する
「Appのアップデート」を選択してOFFにする
◆Android
Google Playストアアプリを開く
右上のプロフィールアイコンを選択する
「設定」を選択する
「ネットワーク設定」を選択する
「アプリの自動更新」を選択する
自動更新について「Wi-Fi経由のみ」を選択する
6.位置情報をOFFにする
ギガ数を節約するためには、位置情報をOFFにしておくのもポイントです。位置情報は現在地を把握するために、多くのギガ数を消費します。そのため必要最低限の利用に留め、位置情報が不要なものはOFFに設定しておきましょう。具体的な設定方法は以下のとおりです。
◆iPhone
設定アプリを開く
「プライバシー」を選択する
「位置情報サービス」を選択する
位置情報サービスをOFF、または表示されているアプリの中から位置情報が不要なアプリを選んで「許可しない」を選択する
◆Android
設定アプリを開く
「ロック画面とセキュリティ」を選択する
「位置情報」を選択する
位置情報の使用をOFF、または「アプリレベルの制限」から位置情報が不要なアプリをOFFにする
ギガ数が足りないときの対処法
ギガ数を節約していても、足りなくなるケースもあるでしょう。
すると通信速度が低下してしまい、快適にスマートフォンの使用できません。
そのようなときは、以下の対処方法の中から実行できそうなものを選んでみてください。
- ギガ数を追加する
- データ容量を分けてもらう
- Wi-Fiのある環境化で利用する
- 契約の見直しを行う
それぞれの対処方法を解説します。
ギガ数を追加する
早く通信環境を改善させたいと考える方には、ギガ数の追加が簡単です。
契約しているキャリアのWebサイトや専用のアプリを活用すると必要な分だけギガ数を追加でき、すぐに通信速度が回復します。
しかしギガ数の追加購入は手軽ではあるものの、コスパが悪いためあまりおすすめできません。
1回のみの利用であれば問題ないかもしれませんが、何度も追加購入するのであれば契約プランを見直すのがおすすめです。
データ容量を分けてもらう
キャリアの中には、家族や友人からデータ容量を分けてもらえるサービスを提供しています。
例えばauで行っている「データギフト」では、家族間で月額データ容量を贈り合うことが可能です。
家族の中にデータ容量に余裕のある方がいれば譲り受けられるため、ギガ数を追加することなく通信環境を維持できます。
ただしすべてのキャリアでこのシステムが導入されているわけではないため、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
Wi-Fiのある環境化で利用する
ギガ数が足りないときは、Wi-Fi環境でスマートフォンを利用しましょう。ギガ数がなくなっても、Wi-Fiがあれば快適な通信速度を維持できます。
なお、外出先でもWi-Fi環境を用意したい場合は、モバイルルーターの活用がおすすめです。
手軽に持ち運びができ、動画や音楽なども場所を選ばずに楽しめます。
なかにはデータ使用量を気にせず使えるモバイルルーターもあるため、利用状況に合ったプランを選んでみてください。
契約の見直しを行う
即座に通信環境を改善できないものの、ギガ数が足りない方は契約内容の見直しも必要です。
スマートフォンの利用料を抑えるためにギガ数の少ない契約をしていても、容量が足りなければストレスを感じてしまうでしょう。
今よりも大きなギガ数へと変更すれば、快適な通信環境を維持しやすくなります。
なお、契約内容を見直す場合は過去のデータ使用量を確認しておき、必要なギガ数を把握しておくことが大切です。
すると無駄に大きなギガ数を契約する心配もなく、自分に合ったプランを選択できます。
1ギガでできることを把握して快適な通信環境を目指そう!
1ギガがあればメールを約2,000通送受信できたり、音楽のストリーミング再生を約250曲楽しんだりできます。
動画や画像などはテキストよりも多くのギガ数を消費するため、利用する際はWi-Fi環境を活用するなどの対策が必要です。
なお、ギガ数が足りないと感じる方は家族や友人に分けてもらったり、契約内容を見直したりしましょう。
すると月末でも通信速度を気にすることなく、スマートフォンを活用できます。自分の生活に合ったギガ数を把握しておくと、快適な通信環境を整えやすくなります。