「格安なのには裏があるんじゃないの?」
「安くても低品質だったらどうしよう…」
お察しの通り、格安SIMは乗り換えるだけで月々数千円の節約になりますが、その分デメリットもあります。
今回は、格安SIMのデメリットを徹底解説!
乗り換えればオトクになることは確かなので、デメリットを把握した上で格安SIMへの乗り換えを検討してみてください!
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格安SIMのデメリット13個
では早速、格安SIMのデメリットを解説します。
- キャリアよりも通信速度が不安定
- キャリアよりも通話料金が高い
- 通話の定額プランや家族割が少ない
- 格安SIMは購入できる端末が限られている
- キャリアメールは使用できない
- キャリアのサービスは利用できない
- クレジットカード決済のみの場合が多い
- LINEのID検索が使用できない
- テザリングが使用できないものもある
- 自分で初期設定(APN)を行う必要がある
- 乗り換えで一時的にスマホが使えなくなる
- 故障時のサポートは期待できない
- 最新iPhoneを割引価格で購入できない
キャリアよりも通信速度が不安定
普段スマホを使っていて、一番気になるのは通信速度ですよね。
「なかなかサイトを読み込まない…」
「動画が止まって鬱陶しい…」
スマホの通信速度が遅いとイライラしますし、積み重なるとかなりの時間をロスすることになります。
格安SIMはキャリアから回線の一部を借りているため、キャリアに比べて混みやすく、不安定になりやすいです。
キャリアとは、ドコモ・au・ソフトバンクなどの自社回線網をもつ通信事業者を指します。
逆に言うと、キャリアは常に通信速度が安定しているのです。
格安SIMの通信速度は、平日の通勤・通学時間や昼休み、就寝前に不安定になります。
格安SIMの通信速度が遅くなりやすい時間帯
- 8:00台…通勤・通学時間
- 12:00~13:00台…昼休み
- 18:00~20:00台…帰宅時間
- 24:00台…就寝前
キャリアよりも通話料金が高い
格安SIMの多くは、キャリアよりも通話料金が高いです。
キャリアの場合は、同じキャリア間の通話が無料だったり、かけ放題プランがあったりします。
そのため通話をする際に、料金を気にする必要はほとんどありません。
一方で格安SIMは、基本的に通話する度に料金がかかります。
月額料金を安く抑える代わりに、通話をすると追加料金が発生する仕組みになっているのです。
通話料金は、30秒毎に20円が一般的。
ただしLINEやZOOMなど、通話アプリを使用すれば通話料金は発生しません。
そのため多くの人は、通話料金が月額料金に含まれていなくても、問題なく格安SIMを利用しています。
格安SIMに乗り換える際には、通話料金が月額料金の他にかかることを把握しておきましょう。
格安SIMにもかけ放題プランはある
基本の月額料金に800円ほどプラスすると、通話をかけ放題にできる格安SIMも存在します。
また30秒毎に20円かかる通話料金が、10円になる格安SIMも。
- 20円/30秒の通話料金が割引に
- 通話がかけ放題に(1回の通話につき5分まで)
以上のサービスは、専用の通話アプリを使用することで受けられる場合が多いです。
「たくさん通話をするけれど、格安SIMに乗り換えたい!」という方は、是非使ってみてください。
通話の定額プランや家族割が少ない
先ほどもお話ししたように、通話のかけ放題が定額に含まれていない格安SIMが多いです。
ただしオプションで付けられる場合が多く、結果的にキャリアより安くなるため安心してください。
また「家族割」のある格安SIMが少ないこともデメリット。
家族全員で格安SIMに乗り換えたい場合は、家族割に代わる「シェアプラン」を利用しましょう。
個々で契約するよりも、家族で安く利用できるようになります。
格安SIMは購入できる端末が限られている
格安SIMのデメリットとして、セットで購入できるスマホが限られていることも挙げられます。
格安SIMに乗り換えるタイミングで、端末も替えようと考えている方は注意が必要です。
しかし、格安SIMとセットで使える端末が少ないわけではありません。
どのiPhoneでも、Android搭載スマホでも、基本的に格安SIMは使えます。
セットで購入できるスマホが少ないことで、乗り換え時に多少不便さを感じるかもしれませんが、ほとんど問題はないでしょう。
格安SIMを購入する際に、スマホも乗り換えるのであれば、動作確認などは必ず行ってください。
またiPhoneを購入する場合は「SIMフリー」であることを確認しましょう。
キャリアメールは使用できない
キャリアメールとは、@docomo.ne.jp(ドコモ)や @softbank.ne.jp(ソフトバンク)などのキャリアが提供するメールのことです。
格安SIMに乗り換えると、これまで上記のメールを使用していた人は、同じ端末であっても使用できなくなるので注意しましょう。
ただ、最近はキャリアメールを使用している人が少ないため、デメリットに感じる人も少ないと言えます。
キャリアメールを使用している人は、Gmailなどにアドレス帳を移すなどの対応を取りましょう。
新しいメールアドレスは、GoogleやYahooなどで簡単に作成できます。
キャリアのサービスは利用できない
格安SIMに乗り換えると、今使用しているキャリアのサービスは使用できなくなります。
具体的には、スマホ代と一緒に引き落とされる決済サービスや、dポイントなどのポイントです。
現在キャリアで、決済サービスやポイントを利用している場合は、今後も必要かどうか検討しましょう。
格安SIMに乗り換えた後は、クレジットカードやPayPayなどの決済アプリ(クレジットカードを紐づけ)を使用することで解決できます。
キャリアでポイントを貯めるよりも、格安SIMに乗り換えた方が節約になる可能性が高いため、損をすることは無いでしょう。
クレジットカード決済のみの場合が多い
キャリアの場合、口座振替で料金を支払っている人もいるでしょう。
しかしほとんどの場合、格安SIMは口座振替に対応していません。
格安SIMの料金支払いは、クレジットカード決済が基本なのです。
クレジットカードを持っていない人は、新しく作るか、口座振替やデビットカードに対応している格安SIMを選びましょう。
(デビットカードとは、VISAやMaster Card、JCBなどの支払い機能が付いている、即時決済のカードのこと。)
口座振替、デビットカードに対応している格安SIMは以下の通りです。
格安SIM | 口座振替 | デビットカード | 備考 |
---|---|---|---|
楽天モバイル | ◯ | △ | 「楽天銀行」または「スルガ銀行」のデビットカードのみ可能 |
BIGLOBE SIM | △ | × | データ通信プランのみ可能 |
OCNモバイル | ◯ | × | Web申し込み後に電話をすれば可能 |
Y!mobile | △ | × | 店舗契約した場合のみ可能 |
口座振替やデビットカードに対応している格安SIMは、非常に少ないことが分かります。
クレジットカードを持っていない人で、安定した通信速度を求めている人は「Y!mobile」がおすすめです。
LINEのID検索が使用できない
格安SIMのデメリットとして、LINEのID検索が使えないことも挙げられます。
これまでLINEのID検索を活用してきた人にとっては、かなり不便に感じるポイントです。
ただし「LINEモバイル」というLINE社の格安SIMを利用すれば、ID検索は引き続き行えます。
LINEの友だち追加には、QRコードや「ふるふる」機能も使えますので、LINEが使用できなくなるわけではありません。
テザリングが使用できないものもある
格安SIMの中には、テザリング機能が使えないものもあります。
テザリングとは、スマホをWi-Fiルーターとして、PCやタブレットなどでインターネットを使えるようにする機能です。
つまりテザリング機能のあるスマホを持っていれば、Wi-Fi環境の無い場所でも、PCやタブレットでインターネットが使えます。
キャリアには、ほとんどの場合テザリング機能が付いていますが、格安SIMの場合は端末(スマホ本体)と回線によって利用できないことも。
テザリング機能はかなり便利ですので、格安SIMに乗り換える際は、使用できるか確認しておきましょう。
ドコモ回線 | au回線 | ソフトバンク回線 | |
ドコモ端末 | △※ | – | – |
au端末 | – | △ | – |
ソフトバンク端末 | – | – | ◯ |
他SIMフリー端末 | ◯ | △ | ◯ |
※iPhoneのみ可能
基本的には上記の通りですが、格安SIMや端末によってはテザリング機能が使用できない可能性があります。
格安SIMや端末を購入する際は、店舗で確認したり、問い合わせたりして、失敗のないようにしましょう。
自分で初期設定(APN)を行う必要がある
格安SIMは、基本的にインターネットで申し込みをし、自宅に届いたら自分で初期設定(APN)を行います。
普段からSIMカードに扱い慣れている人はなかなかいません。
そのため、格安SIMの初期設定は、多くの人が不安に感じるポイントです。
しかし初期設定は、SIMカードと一緒に送られてくる説明書を読めば簡単にできます。
設定自体も2分程度でできますので「意外と簡単だった」と感じる人が多いです。
それでも自分で初期設定を行うのが不安な方は、店舗で申し込みのできる格安SIMを選ぶことをおすすめします。
注意点ですが、格安SIMの初期設定はWi-Fi環境が必要です。
自宅にWi-Fiが無い場合は、近所にWi-Fiのあるカフェなどを見つけておきましょう。
乗り換えで一時的にスマホが使えなくなる
格安SIMの初期設定の間、スマホが一時的に使用できなくなります。
先ほどもお話ししたように、格安SIMの初期設定は2分程度で完了するため、それほど不便に感じることはないでしょう。
また電話番号の引継ぎを行うと、通話できない期間が発生するため注意が必要です。
携帯会社を変える際、電話番号を引き継ぐことをMNP(Mobile Number Portability)といいます。
キャリアから格安SIMに乗り換える場合も、このMNPが可能です。
MNPの方法は以下の通り。
- 現在使用しているキャリアに連絡し「MNP予約番号」を取得する
- 格安SIM申し込み時にMNP予約番号を伝える
簡単な手順を踏むだけで、格安SIMに乗り換えてもこれまでと同じ電話番号を使用できます。
しかしMNPの手続き中は、通話ができなくなるため、仕事などに支障が出る恐れがあるのです。
「MNP予約番号」取得し、格安SIMに申し込んだ瞬間に、電話番号が「転出届」を出している状態になります。
申し込み完了してから、新しいSIMカードが届くまでは、電話番号を使った通話ができないのです。
格安SIMに限りませんが、MNPが面倒な方はデメリットに感じるでしょう。
ただしWi-Fiがあれば、インターネットの使用や、LINEなどの通話アプリを使った通話は可能です。
即日MNPができる格安SIMがある
数日間不便な思いをするのが嫌な方は、即日MNPができる格安SIMを選びましょう。
即日MNPとは、格安SIMを申し込んだ後、期限内であれば自分の好きなタイミングでMNPができること。
SIMカードが自宅に到着してから、電話番号の引き継ぎができるため、通話できない期間がほとんど発生しないのです。
さまざまな格安SIMで、即日MNPができるようになってきています。
「スマホが使えないのは困る!」という方は、ぜひ即日MNPができる格安SIMを選びましょう。
故障時のサポートは期待できない
キャリアに比べて、店舗が少ない分、トラブルや疑問があった際にサポートが受けづらいです。
- 契約(申し込み)
- 操作説明
- 端末の修理・保証
- プランの変更
などは、オンラインで受け付けていることが多いため、直接話せずモヤモヤすることも。
安心してスマホを利用したい方にとっては、気になるポイントですよね。
最近は保証サービスのある格安SIMも増えています。
万が一の時にしっかりサポートしてほしいのであれば、近くに店舗のある格安SIMや、保証サービスのあるところを選びましょう。
最新iPhoneを割引価格で購入できない
格安SIMとセットで購入できない端末があるというお話しをしましたが、最新iPhoneもそのひとつ。
キャリアで最新iPhoneを購入する場合は、割引価格であることが多いです。
最新iPhoneを今すぐ使いたい方は、キャリアのほうがお得になる可能性があります。
格安SIMへの乗り換えと、最新iPhoneの購入の両方を検討している方は、一度見積りを取ることをおすすめします。
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格安SIMの問題を解決する方法
では、格安SIMのデメリットを解消するには、どうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単、格安SIMについての知識を深め、自分に合ったものを選ぶことです。
- 通信速度は安定している方がいい
- 電話番号での通話はしない
- テザリング機能を使いたい
など、条件を出すことで、自分にとってお得な格安SIMが選べます。
「格安SIMはデメリットだらけだから乗り換えない!」と考えるのではなく、ぜひお得な選択をしてくださいね。
格安SIMのメリット3個
最後に格安SIMのメリットをお話しします。
- とにかく安い!スマホ代を大幅に節約できる
- シンプルな料金プランで契約がラク
- いつ解約しても違約金が発生しない
とにかく安い!スマホ代を大幅に節約できる
格安SIMはとにかく安いです。
月額1,000円未満のものから、高くても5,000円以下でスマホが使えます。
浮いたお金で欲しかった洋服を買ったり、旅行をしたりできますよね。
キャリアから格安SIMに乗り換えた場合、月々10,000円以上もの節約になることがあります。
通信速度が不安定などのデメリットはありますが、気にならない程度のものも多いです。
少しでも固定費を下げて、節約をしたいという方には、自信をもって格安SIMをおすすめします。
シンプルな料金プランで契約がラク
格安SIMの料金プランは、キャリアに比べてシンプルだと言えます。
そのため契約時に「内容が複雑で理解できない!」「お金払い過ぎてないかな…?」と心配しなくて良いのです。
またわざわざ店舗に行かなくても、申し込みできるのもありがたいですよね。
簡単に乗り換えができるため、格安SIMユーザーは今、どんどん増えています。
いつ解約しても違約金が発生しない
格安SIMは、基本的にいつ解約しても違約金が発生しません。
ただし会社によっては、数ヶ月~1年の縛りがあるため注意しましょう。
キャリアの場合、更新月以外で解約をすると違約金が発生しましたが、もう心配しなくて良いのです。
格安SIMは、精神的ハードルをぐんと抑えているため、幅広い年齢層から指示されています。
https://net-every.com/2021/01/19/sim-kouzafurikae/
格安SIMへの乗り換えは「速度」で選ぶのがおすすめ!
いかがでしたか?
格安SIMには13個のデメリットがありました。
しかし実際にデメリットに感じないものも多いでしょう。
大切なのは、今回紹介した格安SIMのデメリットを特徴として把握し、自分に合ったものを選ぶことです。
特に多くの方が気にするのは「通信速度」ですので、格安SIMを比較する際はぜひチェックしてください。